有馬山叢 御所別墅のダイニングチェアー
左の写真は婦人画報の6月号で、紹介された御所別墅の滝川沿いのメゾネットの部屋のベットルーム。
写真の右手中ほどの鏡の前の椅子について、今回ご紹介させて頂きます。
いつも温泉旅館が紹介されているページを見る時の思うのが、他の旅館のインテリアと違うかどうか!?
他とは違う雰囲気かどうかを見ている。
つまりうちと同じようなインテリアの宿がないかどうか探しているが、幸いな事に見つからない。
見つからないのはマネをする価値がないのかマネが出来ないかどちらかという事になるのだが、僕はマネをするのが難しいと思う。
さて左のインテリアを皆様がどう思うか?
好きか嫌いかはともかくとして、どうやってこのような家具をつくるのか過程を紹介いたします。
まず無方庵の号を持つ、綿貫宏介先生に相談をかける。
先生は神戸の本高砂屋さんや丹波の小鼓等の意匠を手掛ける人。
御所坊の文字や絵なども先生の作だ。
例えばダイニングチェアー
先生は昭和30年代から15余年。ポルトガルやスペインに滞在していた。
そこで先生が描いたラフスケッチは・・・
一枚革を使って直線的でイベリアのアンティーク風の椅子。

これを実際の図面にする。
標準的な人のサイズを落とし込み、各部分の寸法を決める。
このようにして、まず制作図面を作成し、イメージが伝わるようにパースを描く。
パースを担当したのはハルミファインクラフトの守谷氏
こうして綿貫先生のラフスケッチが形となった。
この椅子を80脚の製作を担当したのは宮崎椅子製作所。
そして革の部分は、大学の馬術部で鞍の補修をしてもうまくいかず。卒業後会社勤めをしたものの、馬具職人に憧れて単身カナダの馬具メーカーで修業したという馬具ファクトリー・パッカランが担当してくれました。
こうした色々な職人の組み合わせで、一つの椅子が出来上がっているのです。
時々お客様から「どこで売っているの?」と聞かれるのですが、どこにも売っていないのです。
だから他所とはちょっと違うモノが出来上がっていくのです。
そして・・・
このように出来上がったのです。



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